娘が教えてくれたこと

2024年08月05日 10:59
子どもの視点から教わること

「地球は、かわいそう。
こんなに、モクモク、モクモク煙だらけにされちゃって。
こんなに、たくさんの車にカラダの上をゴロゴロされて。
それでも、黙っているなんて」

娘が10歳の頃、車の窓から外を見ながらこんなことを言ったのです。

娘にとっては、目に見える全てが自分の友達でした。
夏の終わりに、セミや虫たちが道端でお腹を上にして転がっていると、さっと駆け寄っていき誰かに踏まれてしまわないように片隅に置いて、手を合わせてお祈りしていました。親の私がやって見せたことは一度もないのに。

動物も、植物も、小さな虫たちも、石ころだって、娘にとっては大事なお友達。それら全てを育んでいる地球のことまで、娘の感性の中では繋がっていたんですね。
人間がエライ、等というおかしな考え方もありません。

大人たちは、なんだか自分たちがこの世界を支配しているかのような勘違いをしているのかもしれません。
自分の事ばかり考えて、周囲にまで考えを巡らす余裕すらなかったり。

娘は自分の感情を表現することは苦手です。
「自分の感情を理解できていない」とお医者様には言われています。
けれども、相手の事を大切だと感じる心、それを表現することはできるのです。
娘の繊細な思いを日々の姿から親の私が感じ取っていこう。
毎年暑い日々を過ごす時期に、娘の素晴らしさを発見した日のことを思い出します。

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